岩槻人形師こだわりの等身大人形が、谷地の紅花資料館へ

260125yachi

 立ち姿なら190cmとなる、等身大の人形が岩槻駅前の矢作人形店に登場(H25年12月5日)。
一日だけのお披露目であった。
 北前船の中継地として京文化が根づき、雛祭り発祥の地と言われる
山形県河北町谷地から発注され岩槻人形協同組合として請け負う形で
組合の威信をかけての作品となった。
 製作に於いては、各人形職人のこだわりが結集した形となり、約1年をかけ
「職人のプライドがぶつかり最高の材料と日本人形本来の作品となった」
お姫様の髪飾りは純金の含有量にこだわり、服は西陣の金襴、魚帯、石帯、
笏、髪等も昔の職人が作り伝えてきた日本人形本来にこだわった作品となった。
「その為に請け負った金額よりはるかに高くついたが、これだけの作品は
知識、資料や歴史が蓄積された岩槻だからできるんだよ」と
組合員の矢作恒良さんは話します。
 人形のまち岩槻の作品が展示される山形県・谷地の紅花資料館に行かないと
観賞できないのは寂しいが、胸を張って岩槻の威信を示した作品は
人形のまちの誇りである。

(本文は『らうんじ』平成25年12月号より)